軒下で見るとっくり型の蜂の巣の正体とは?危険性と自力駆除の判断基準
軒下で見るとっくり型の蜂の巣の正体とは?危険性と自力駆除の判断基準の真相について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。
「コガタ」という名称から小型でおとなしい蜂と誤解されがちですが、成虫の体長は女王蜂で約30mm、働き蜂でも22〜28mmに達し、アシナガバチを大きく上回る巨躯を誇ります。害虫駆除の現場や自治体の生活環境課に寄せられる相談件数において、都市部や住宅地で最も多くの刺傷事故を起こしているのがこのコガタスズメバチです。
コガタスズメバチの毒性と攻撃性には特有の警戒すべきパターンがあります。オオスズメバチのように巣から離れた場所で威嚇飛行を繰り返すことは少なく、普段はおとなしく見えます。しかし、巣から半径1〜2m以内の防衛圏内に人間が立ち入ったり、巣がある庭木の剪定を行って枝を揺らしたりした瞬間、警告なしに突動して集団で刺しにくる激しい攻撃性を持っています。
毒液にはセロトニンやヒスタミンといった激痛を誘発するアミン類、組織を破壊するペプチド成分、そして重篤なアレルギー反応を引き起こす各種酵素が含まれています。過去に蜂に刺された経験がある人はもちろん、初めて刺された場合でも、体質によっては急性アレルギー反応であるアナフィラキシーショックを引き起こし、血圧低下や呼吸困難から生命の危機に瀕する事態が全国で報告されています。
とっくり型の巣を見つけた段階では「まだ1匹しか飛んでいないから大丈夫」と油断しがちですが、内部には次世代の働き蜂の卵や幼虫が多数育っており、刺傷リスクは刻一刻と高まっています。