ドラえもん栗まんじゅうのその後は?宇宙崩壊の計算とトラウマの真相
ドラえもん栗まんじゅうのその後は?宇宙崩壊の計算とトラウマの真相の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
なぜこのエピソードが半世紀を経ても風化せず、大人たちを惹きつけてやまないのか。その理由は、数学的・物理学的なアプローチによって導き出されるシミュレーション結果が、あまりにもリアルで壊滅的だからです。SF作家や物理学者、科学系YouTuberらが幾度となく挑んできた「倍々増殖の計算」の数値を整理すると、想像を絶する事態が浮き彫りになります。
栗まんじゅう1個の体積を約100立方センチメートル(重さ約100グラム)と仮定して試算してみましょう。バイバインは5分ごとに個数が2倍($2^n$)になります。つまり、1時間で12回の分裂が行われ、個数は$2^{12} = 4,096$個に膨れ上がります。
計算上、わずか半日強で地球の質量を超え、1日(24時間)が経過する頃には分裂回数が288回に達します。この時点で栗まんじゅうの質量は、人類が観測可能な宇宙に存在する全バリオン(通常物質)の質量(約$10^{53}$kg)を桁違いに突破してしまうのです。
ここで持ち上がるのが、物理学者柳田理科雄氏の著作『空想科学読本』をはじめとする各方面で提起されたブラックホール化の真相です。無から質量が無限に湧き出す現象が宇宙空間で起きると、物質が密集して自らの重力に耐えきれなくなる限界点(シュワルツシルト半径)を超過します。光速の壁が存在するため、体積の広がりよりも質量の増加スピードが圧倒的に勝り、栗まんじゅうの集合体はある瞬間、事象の地平面を形成してブラックホール化します。甘い白あんとケシの実で包まれた和菓子が、周囲の恒星や星間物質を容赦なく吸い込み続ける怪物天体へと変貌するのです。