明治大学・斎藤孝の現在地!声に出す読書術と雑談力が生んだ人気の真髄
明治大学・斎藤孝の現在地!声に出す読書術と雑談力が生んだ人気の真髄の基本情報から最新動向までを一挙に解説しました。
教育学者・斎藤孝の名を日本全国に知らしめた金字塔が、2001年に草思社から上梓された『声に出して読みたい日本語』です。暗誦や音読が古い詰め込み教育の遺物として敬遠されていた時代に、名文の韻律(リズム)を声に出して身体に染み込ませることの爽快感と脳への刺激を鮮やかに提示。第56回毎日出版文化賞特別賞を受賞し、小学生から高齢者までが漢詩や古典、近代文学の朗読に熱中する一大ムーブメントへと発展しました。
この大ヒットは単なる出版界の成功にとどまらず、NHK Eテレの人気幼児番組『にほんごであそぼ』の企画・監修へと結実します。「狂言や講談、ことわざのリズムを幼少期から身体で楽しむ」という画期的なコンセプトは、日本の子ども向け教育番組に革命をもたらし、放送文化基金賞など数々の栄誉に輝きました。知的な概念を身体的な遊戯へと変換する手腕は、まさに斎藤教育学の真骨頂でした。
さらに2010年代に入ると、ビジネスパーソンの人間関係の悩みに応えた『雑談力が上がる話し方』(ダイヤモンド社)が50万部超のベストセラーを記録。「雑談は中身がなくていい」「挨拶に二言プラスするだけで空気は変わる」という明快なルール化により、コミュニケーションに苦手意識を抱く現代人に決定的な救いを与えました。文学の音読から日常の雑談作法まで、一貫して「身体を通じた人間関係の構築」を提唱し続けています。