最古の人類か?サヘラントロプス・チャデンシスの謎と二足歩行の真相

最古の人類か?サヘラントロプス・チャデンシスの謎と二足歩行の真相の真相について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

人類を定義づける最大の分岐点である「直立二足歩行」をしていたのかどうか――この問いこそが、サヘラントロプスをめぐる最大の議論です。

直立二足歩行を強く支持する最大の証拠は、頭骨の底部にある脊髄の通り道、大後頭孔(大後頭孔の位置)です。四足歩行の類人猿では大後頭孔が頭部後方に開口していますが、サヘラントロプスの大後頭孔は頭部底面の前寄り(真下)に位置しています。これは、首の骨(脊柱)の上に重い頭部が垂直に乗っていた構造、すなわち二足歩行を行っていた強力な解剖学的証拠とみなされています。

しかし、疑問視する声も根強く存在します。頭骨とともに回収されていた大腿骨幹部(TM 266-01-063)や尺骨の分析では、「樹上性の四足歩行の特徴を色濃く残している」「直立歩行に適した大腿骨頚部の角度とは言い切れない」とする批判論文が相次いで発表されました。2020年代以降の詳細な3DマイクロCTスキャン解析でも、「日常的に地上で二足歩行を行いつつ、樹上生活も巧みにこなす過渡的な移動様式(通性的二足歩行)」であったとする見方が有力となっています。

山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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