ヤマアラシは針を飛ばす?噂の真相と刺さると抜けないトゲの驚異

ヤマアラシは針を飛ばす?噂の真相と刺さると抜けないトゲの驚異の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。

世界中に広く分布するヤマアラシは、大きく「旧世界ヤマアラシ(地上生息型)」と「新世界ヤマアラシ(樹上生息型)」の2つの系統に大別されます。生息環境によってトゲの性質や生態も大きく異なります。

代表的な種であるアフリカタテガミヤマアラシの生態は、アフリカ大陸から地中海沿岸の乾燥地帯・森林に生息する大型種です。体長は60〜80センチ、体重は20キロ近くに達し、白黒の美しい縞模様を持つ針は最長で40〜50センチにも達します。主に地上で暮らし、夜間に巣穴から出て木の根や果実を探します。

一方、北米の森林地帯に生息するカナダヤマアラシの特徴は、木登りが非常に得意な樹上生活者である点です。針の長さは数センチ程度と短めですが、全体で3万本以上ものトゲがびっしりと生えており、前述した先端の「返し」がアフリカ種よりも遥かに強力に発達しています。冬場は樹皮を削り取って食べるなど、過酷な寒冷地にも適応しています。

よく混同されがちなヤマアラシとハリネズミの違いについても押さえておく必要があります。ハリネズミはモグラに近い食虫目(現・真無盲腸目)の小型哺乳類であり、背中の針は外敵から身を守るために丸まるだけの防御特化型です。針が自ら抜け落ちて相手に刺さることは基本的にありません。対してヤマアラシはネズミやリスに近い齧歯目(げっしもく)に属し、相手に針を刺して脱落させる「積極的防衛」を行う大型生物という決定的な違いがあります。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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