無線Lanとルーターの違いとは?役割の真相と失敗しない選び方
無線Lanとルーターの違いとは?役割の真相と失敗しない選び方の重要なポイントについて、専門知識を詳しくお届けします。
インターネット上のレビューやSNSで広く拡散されている情報の中には、技術的な実態からかけ離れた俗説が紛れ込んでいます。利用者が陥りがちな3つの代表的な盲点を紐解きます。
第1の盲点は、「アンテナの本数が多い大型ルーターを買えば、どんな広い家でも隅々まで電波が届く」という思い込みです。電波法により、日本国内で家庭用機器が出力できる電波の強さには厳格な上限値(空中線電力10mW/MHz以下など)が定められています。どれほど高額なフラッグシップ機であっても、法律上の出力限界は安価なエントリーモデルと変わりません。アンテナ本数の多さは主に「同時に送受信できる通信経路(ストリーム数)の多さ」や「特定方向へ電波を集中させるビームフォーミングの精度」に寄与するものであり、電波の絶対的な到達距離を無限に伸ばすわけではない点に注意が必要です。
第2の盲点は、「ルーターは壊れるまで10年でも使い続けられる」という誤解です。精密機器としての物理的な寿命だけでなく、ソフトウェア面の耐用年数を見落としてはなりません。ルーター買い替え時期と目安は、メーカーによるセキュリティパッチの提供終了期間と、通信規格の世代交代を考慮すると「4〜5年」がひとつの明確な基準となります。古いルーターを放置すると、脆弱性を突かれて外部からの不正アクセスやサイバー攻撃の踏み台にされる深刻なリスクが生じます。
第3の盲点は、「有線LANケーブルの規格を放置したまま最新ルーターを導入する」ケースです。壁のモジュラージャックからルーターへ接続するケーブルに、十数年前の「Cat5(最大100Mbps)」が混ざっていると、いくら1Gbpsや10Gbps対応のルーターを設置しても、物理ケーブルの段階で速度が100Mbps以下に絞り込まれてしまいます。高速通信を享受するためには、Cat5e以上の規格に対応したケーブルを使用しているか必ず確認してください。