カナヘビのオスメス見分け方完全図解|総排泄孔と尻尾の膨らみで即判別
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春から初夏にかけて屋外で採集したメスや、飼育下で交尾を済ませたメスを飼育する場合、妊娠(抱卵)の兆候を早期に見抜くことが母体の命を守る鍵となります。カナヘビの産卵時期は地域にもよりますが5月中旬から8月下旬にかけて集中し、1シーズンに1回だけでなく、栄養状態が良ければ2〜3回にわたって産卵を繰り返します。
メスが妊娠しているかを見分ける最大のポイントは、腹部の不自然な膨らみ方です。単にエサをたくさん食べて太っている個体は、腹部全体が均一に柔らかく丸みを帯びます。一方、有精卵を抱卵しているメスは、下腹部の左右がボコボコと歪な形で突き出し、持ったときに硬いビーズのような感触が指先に伝わります。日光浴中にお腹の皮膚が薄く伸びると、白い卵の輪郭が外側から透けて視認できることすらあります。
産卵が数日以内に迫ったメスは、以下のような明確な産卵兆候を示します。
- 床材を前足で激しく掘り続ける(通称:ホリホリ行動):湿り気があり安全な産卵場所を探すため、ケージの隅やシェルターの下を執拗に掘り返します。
- 急激な拒食:腹部が卵で圧迫されるため、好物だったコオロギやミルワームに一切見向きもしなくなります。
- 落ち着きのない徘徊:普段はシェルターに隠れている時間帯でも、ケージ内を歩き回り壁面を登ろうとする動作を繰り返します。
このサインを確認したら、直ちにケージ内に湿らせた黒土やヤシガラ土を深さ5cm以上敷いた「産卵床」を設置しなければなりません。適切な産卵場所が見つからない場合、メスは体内で卵を抱え落ちてしまい、卵詰まり(難産)を起こして命を落とす危険があります。
対するオス側の繁殖期の特徴としては、前述の婚姻色の強化に加え、メスに対するアプローチが挙げられます。オスはメスを見つけると小刻みに頭を上下に振るディスプレイを行い、メスの首元や脇腹に素早く噛み付きます。一見すると激しい共食いや攻撃行動に見えますが、これは交尾を成立させるための正常な「メイティングバイト」です。メスが成熟し受け入れ態勢にあれば、尾を上げて総排泄孔を合わせる交尾姿勢に入ります。