なぜケンタッキーの顔に?竹内まりや「すてきなホリデイ」誕生秘話と真意
なぜケンタッキーの顔に?竹内まりや「すてきなホリデイ」誕生秘話と真意とは一体何なのか? 背景や要点を整理してお届けします。
1980年代から1990年代にかけての日本のクリスマスソングといえば、松任谷由実の「恋人がサンタクロース」や山下達郎の「クリスマス・イブ」に代表されるように、トレンディドラマ的な男女の恋愛模様を舞台にした楽曲が主流を占めていました。しかし、2000年を境にその潮流へ決定的な転換点をもたらしたのが、竹内まりやの書き下ろしによる「すてきなホリデイ」でした。
当時、日本ケンタッキー・フライド・チキンは、看板商品である「パーティバーレル」のプロモーションにおいて、従来の欧米型ホームパーティの模倣から、日本の一般家庭が自然体で楽しめる「家族の団らん」へと訴求軸を再定義する戦略を模索していました。広告制作チームは、日常の何気ない幸福感を優しく肯定する歌声と圧倒的なソングライティング能力を持つ竹内まりやへ直接楽曲制作をオファーしました。この決断が、単なる一企業の商業タイアップを超え、日本の季節風物詩となるマスターピースを生み出す契機となりました。
楽曲は2000年の冬にKFCのクリスマスキャンペーンCM曲として先行オンエアされ、大反響を呼びました。その後、2001年8月22日発売のメガヒットアルバム『Bon Appétit!(ボナペティ)』に収録され、同アルバムは日本レコード協会からミリオンセラー認定を受ける大ヒットを記録。さらに同年11月7日にはシングル「ノスタルジア / すてきなホリデイ」としてもリリースされ、冬の定番曲としての地位を盤石なものにしました。