終戦4日後の満州でなぜ出撃?『妻と飛んだ特攻兵』実話の真相
終戦4日後の満州でなぜ出撃?『妻と飛んだ特攻兵』実話の真相の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
この前代未聞の出撃において、操縦桿を握った中心人物のひとりが谷藤徹玉(たにふじ てつお)少尉(当時22歳)でした。青森県出身の谷藤少尉は、優秀な飛行教官として後進の育成に尽力していた実直な青年将校でした。
その谷藤少尉と見合いで結ばれ、満州へ嫁いできたのが妻の谷藤朝子(あさこ)さん(当時24歳)です。東京育ちで気品があり、誰からも愛される明るい女性だった朝子さんは、満州の地で慎ましくも温かい家庭を築いていました。結婚生活はわずか半年余り。異国の地で育まれた二人の愛は、戦況の悪化とともに過酷な試練に直面します。
ソ連軍の猛攻が迫る中、軍人家族の避難命令が出されても、朝子さんは夫の傍を離れることを望みませんでした。「何があっても夫と共に生き、運命を分かち合いたい」という朝子さんの深い愛情と覚悟は、過酷な運命の荒波の中でも決して揺らぐことはありませんでした。