桃の皮を包丁なしでつるんと剥く裏ワザ!潰さず綺麗に仕上げる決定版
桃の皮を包丁なしでつるんと剥く裏ワザ!潰さず綺麗に仕上げる決定版にまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。
皮が綺麗に剥けた後に待ち構えているのが、「種に果肉が張り付いて取れない」「切り分けたそばから茶色くくすんでしまう」という第二の関門です。これらも調理科学に裏打ちされたシンプルな手法で解決できます。
まず、手際よく形を保つ桃の種の外し方 簡単な手順として推奨されるのが「くし形切り込み法」です。アボカドのように真ん中にぐるりと一周切り込みを入れてねじる方法は、硬い品種には有効ですが、柔らかい完熟桃で行うと果肉が潰れてしまいます。完熟桃の場合は、皮を剥く前(または剥いた直後)に、縦に種の核へ刃が当たるまで深く8等分の切れ目を入れます。その後、1ピースずつ横から包丁を滑らせて種から果肉を外していくと、繊維を壊さず美しい三日月形を切り出すことができます。これがカフェのような桃の切り方 おしゃれな盛り付けの基礎となります。
切り分けた後の美しさを維持するためには、桃の変色防止 レモン汁の活用が欠かせません。桃の断面が褐色に変化するのは、果肉に含まれるポリフェノール化合物が空気に触れ、酸化酵素「ポリフェノールオキシダーゼ」の触媒作用で酸化重合するためです。水200mlに対してレモン汁小さじ1/2(またはビタミンC粉末微量)を溶かしたボウルへ、カットした桃をさっと5〜10秒ほど潜らせるだけで、クエン酸とアスコルビン酸の抗酸化作用により酵素の働きが完全にブロックされます。酸味が気になる場合は、薄い塩水(水200mlに塩ひとつまみ)やガムシロップ水でも同様の褐変防止効果が得られます。
また、捨てられがちな外皮について「桃の皮は食べられるか 栄養はあるのか」という点も近年見直されています。実は桃の果皮直下には、紫外線から身を守るためのポリフェノール(カテキンやアントシアニン)や水溶性食物繊維が、中心部の果肉よりも高濃度で凝縮されています。桃の主産地である福島県や山梨県では、表面の産毛を塩で優しく揉み洗いして流水で流し、皮ごとサクサクと丸かじりするのが古くからの日常的な食文化です。皮を剥いて食べる場合でも、剥いた皮をお茶パックに入れて紅茶と一緒に煮出せば、鮮やかなピンク色と甘い香りが広がる極上の「ピーチティー」として無駄なく栄養を享受できます。