卵アレルギーでもインフルワクチン接種は可能?医師が明かす最新真実
卵アレルギーでもインフルワクチン接種は可能?医師が明かす最新真実に関する主要な事実を分かりやすくまとめました。専門的な情報をチェックしましょう。
ネットの掲示板やSNSでは「卵アレルギーがあるとインフルエンザワクチンは打てない」「接種するとアナフィラキシーを起こして危険」といった言説がいまだに散見されます。しかし、結論から言えば、この情報は過去の古い常識に基づいた誤解です。現在の製造・医療水準において、卵アレルギーがあるという理由だけで一律に接種を断られることは原則としてありません。
そもそもインフルエンザワクチンと卵の関係は、ワクチンの製造工程に由来します。ウイルスの原液を増殖させる培養基として発育鶏卵(有精卵)が用いられているため、製造工程で「鶏卵由来のタンパク質が混入するのではないか」という懸念が生じるのです。確かに数十年前の初期のワクチンでは精製度が十分でなく、鶏卵由来成分による副反応のリスクが無視できない時代もありました。
しかし、現代の高度なバイオ精製プロセスによって、アレルゲンとなる卵白アルブミン(オボアルブミン)の残存量は極限まで低減されています。日本小児科学会をはじめとする関連学会のガイドラインでも、日常的に卵を食べて軽微な皮膚症状が出る程度であれば、インフルエンザワクチンの接種可否を疑問視する必要はなく、通常の接種スケジュールを進めることが推奨されています。