噛み合わせが深い「過蓋咬合」の真実|放置リスクと最新治療法・費用
噛み合わせが深い「過蓋咬合」の真実|放置リスクと最新治療法・費用の要点や背景を専門的かつ分かりやすくまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。
「痛みがないから」「見た目はそこまで気にならないから」と噛み合わせが深い状態を放置するデメリットは極めて大きい。日本臨床矯正歯科医会の調査データや臨床現場の報告から見ても、過蓋咬合は口腔全体の崩壊を招く引き金になりやすい。
主なリスクとして以下の5つが挙げられる。
- 顎関節症リスクの急増:下顎が上の前歯によって後ろへ押し込められるため、顎関節の関節円板が圧迫され、顎のクリック音、開口障害、慢性的な顎の痛みを発症しやすい。
- 歯肉の損傷と重度歯周病:下の前歯が上顎の内側の歯肉を常に刺激し、炎症や潰瘍(フェストゥーン)を引き起こす。歯周組織の破壊が進み、早期の歯肉退縮を招く。
- 前歯の摩耗・欠損・破折:過剰な垂直圧が前歯にかかり続けるため、エナメル質が薄くなって知覚過敏が起きたり、最悪の場合は歯根から折れてしまう。
- 補綴物(セラミックや銀歯)の脱離・破損:噛む力が強すぎるため、奥歯の詰め物や被せ物が頻繁に外れたり割れたりするトラブルが頻発する。
- 咀嚼能率の低下と消化器への負担:奥歯がしっかりと噛み合わないことで食べ物を細かくすり潰せず、胃腸への負担が増大する。