ピクトグラムとは?アイコンとの違いや非常口の歴史・最新事例を解説
ピクトグラムとは?アイコンとの違いや非常口の歴史・最新事例を解説とはどんな影響があるのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。
街中で何気なく目にしているシンボルにも、科学的な根拠や人命救助に直結する緻密な設計ルールが組み込まれています。
非常口マークが「緑色」で「走る人」になった理由
世界中で採用されている非常口の誘導標識は、1982年に日本の消防庁が公募・制定し、後にISO国際規格となった日本発祥のデザイン(小谷松敏彦氏原案)です。1970年代に国内で相次いだ雑居ビル火災の惨劇を教訓に、煙の中でも逃げ道を直感的に認知できるよう開発されました。
- なぜ緑色なのか:火災時に立ち込める赤い炎や黒煙の中で、赤の補色(反対色)である緑色が最も光学的に目立つためです。また、緑色は心理学的に安心感を与え、パニックを抑制する効果も期待されています。
- 白地緑と緑地白の違い:実は非常口マークには2種類あります。「緑色の背景に白い人が走る標識」は非常口の扉そのものがある場所を示し、「白地に緑色の人が走る標識」は非常口へ向かう通路や廊下(避難方向)を示しています。前者は高輝度で目立つ設計になっており、煙の中でも出口の位置を正確に把握できるよう厳密に区別されています。
トイレマークの男女色分けとJIS規格(JIS Z 8210)の体系
男性が青・女性が赤というトイレマークの配色は、1964年東京五輪の際に案内を瞬時に判別させる工夫として日本で定着したものです。現在、日本国内の公共案内記号は経済産業省が定める「JIS Z 8210(案内用図記号)」によって標準化されています。