便の色で判る病気の危険サイン!黒・白・赤の受診目安と見分け方
便の色で判る病気の危険サイン!黒・白・赤の受診目安と見分け方に関する専門家の意見を丁寧に解説いたします。
医療現場の生々しい実態を把握するため、消化器専門クリニックでの受診動機や、インターネットの医療相談コミュニティに寄せられたリアルな体験談を分析すると、受診の遅れがもたらすリスクが浮き彫りになります。
都内の消化器内科に勤務するベテラン専門医は、近年の受診傾向について次のように語ります。
「若い世代を中心に、便器が真っ赤になったことで強いショックを受けて駆け込んでくる方が増えています。しかし実際の内視鏡検査でより深刻な事態に直面するのは、むしろ『ちょっと便が黒ずんでいるけれど、腹痛がないから2週間様子を見ていた』という40〜50代の患者さんです。検査を行うと進行した胃潰瘍や、時には出血を伴う胃がんが発見され、ヘモグロビン値が通常の半分近くまで低下して重度の貧血状態に陥っていたというケースが後を絶ちません」
実際に、過去にタール便を経験した40代男性の手記には、次のような生々しい告白が綴られています。
「最初の2日は『なんだか炭のように黒くて臭い便が出るな』と思った程度でした。痛みは全くなく、仕事のストレスによる胃もたれ程度に感じていたのです。ところが4日目の朝、通勤途中の駅の階段で猛烈なめまいと動悸に襲われ、倒れ込んで救急搬送されました。診断は胃潰瘍からの大量出血。医師からは『あと半日遅れていたら輸血だけでは済まなかった』と告げられ、冷や汗が出ました」
この告白が物語るように、上部消化管からの出血による黒色便は、初期段階で激しい腹痛を伴わないケースが少なくありません。「痛くないから重病ではない」という思い込みは、命に関わる判断ミスを招く典型例です。