「気のおける人」は褒め言葉か失礼か?本当の意味と誤用の真相を解剖

「気のおける人」は褒め言葉か失礼か?本当の意味と誤用の真相を解剖の真相について、最新情報を詳しくお届けします。

ネット上の掲示板やSNS、知恵袋の相談欄を覗くと、この言葉の取り扱いを誤って冷や汗をかいたビジネスパーソンの告白が散見されます。

あるIT企業のプロジェクトマネージャー(30代後半)は、1年間に及ぶ大型開発を終えた慰労会の案内文で、パートナー企業の担当者に向けてこう送信してしまいました。「今回ご一緒した〇〇様は、私にとって最も気のおける存在でした。打ち上げで熱く語り合いましょう」。

送信した本人は「何でも相談できる親しい戦友」という意味で書いたものの、受け取ったパートナー企業の役員からは翌朝、「これほど尽力したにもかかわらず、貴社から警戒され『油断ができない相手』と評価されたのは誠に遺憾である」という厳重な抗議メールが届いたといいます。本人の意図とは無関係に、言葉そのものが持つ公の定義が相手のプライドを傷つけてしまった典型例です。

ここで整理すべきは、「気のおける人」は褒め言葉なのか、それとも失礼にあたるのかという境界線です。

結論から言えば、現代の日本語環境において「気のおける人」を相手に向けて直接発するのは、どのような意図であれ完全なNGマナーです。本来の意味で使えば「あなたには気兼ねがある、油断ならない」という侮辱・拒絶になり、誤用(褒め言葉のつもり)で使ったとしても、教養のある受け手には「失礼な上に日本語を間違えている」というダブルの悪印象を与えてしまいます。

また、「気のおけない仲間の使い方」についても慎重さが求められます。結婚式のスピーチや送別会で「気のおけない仲間たち」と言うのは文法的には正しい用法ですが、聞き手側の4割が「油断できない危険な連中」という意味だと誤解している場合、スピーチ全体の感動が台無しになるリスクを孕んでいます。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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