ししとうとピーマンの決定的な違い!栄養・辛さの真相と活用術
ししとうとピーマンの決定的な違い!栄養・辛さの真相と活用術の注目ポイントを詳しく解説してご紹介します。
日常の買い物で見かける野菜の中でも、ししとう(獅子唐辛子)とピーマンはとりわけ混同されやすい存在です。植物分類学上の事実を整理すると、両者はともに中南米原産のナス科トウガラシ属(Capsicum annuum)に属しており、種レベルでは完全に同一のグループに分類されます。
決定的な違いを生み出しているのは、長い品種改良の歴史と収穫タイミングです。トウガラシ属の中で辛味成分が極限まで抑えられた「甘味種」から、肉厚で大型に改良された西洋系品種がピーマン(フランス語の「ピマン=トウガラシ」に由来)であり、日本国内で伝統的に選抜固定された小型品種がししとうです。ししとうの正式名称は「獅子唐辛子」と呼ばれ、果実の先端が獅子の口(鼻)に似ていることからその名がつきました。
店頭でのししとうとピーマンの見分け方は、単にサイズだけではありません。ピーマンは果肉が2〜3ミリと分厚く、縦に深い溝が走る鐘型(ベル型)をしています。これに対し、ししとうは長さ5〜7センチ前後の円錐形で、表面に細かな凹凸やシワがあり、果肉は1ミリ未満と極めて薄いのが特徴です。薄皮で果肉がやわらかいため、丸ごと短時間で火を通す日本料理の天ぷらや焼き物に適した進化を遂げてきました。