胸腔鏡下肺切除術の全貌|開胸との違い・痛み・費用と後遺症リスク
話題沸騰中の 胸腔鏡下肺切除術の全貌|開胸との違い・痛み・費用と後遺症リスクについて、多角的な視点を整理して公開しています。
低侵襲手術を選択する際、「開胸手術に比べてがんを取り残すリスクや再発率は高まらないのか」という疑問を持つ方は少なくありません。日本肺癌学会の診療ガイドラインや国内外の大規模臨床試験において、早期肺がん(病期I〜II期)に対する胸腔鏡下肺切除術の再発率および全生存率は、開胸手術と同等であることが明確に証明されています。
しかし、どのような外科手術にも潜在的な合併症リスクが存在します。
- 空気漏れ(肺瘻・はいろう):切除した肺の断面や縫合部から空気が漏れ続ける状態で、発生率は数%程度。通常は胸腔ドレーンの留置期間を延ばすことで自然閉鎖します。
- 術後出血:肺動脈などの太い血管からの出血。稀に再手術を要するケースがあります。
- 術後肺炎・間質性肺炎の急性増悪:特に基礎疾患に間質性肺炎やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)を持つ患者において注意が必要です。
また、術後の後遺症として知っておくべき症状が胸腔鏡手術 後遺症 しびれ(開胸術後疼痛症候群・POTS)です。肋骨の間を通る「肋間神経」が器具の圧迫や牽引によって一時的なダメージを受けることで、創部周辺から前胸部、脇の下にかけて皮膚の感覚鈍麻やピリピリとした違和感が残ることがあります。このしびれは数カ月から半年程度かけて徐々に軽減しますが、完全に元の感覚に戻るまで1年程度を要する場合もあります。