京都・五条坂の河井寛次郎記念館へ!巨匠の旧宅と登り窯の全貌
京都・五条坂の河井寛次郎記念館へ!巨匠の旧宅と登り窯の全貌の全体像を丁寧に掘り下げてご紹介します。
河井寛次郎記念館の見どころを語るうえで外せないのが、寛次郎本人が設計を手がけ、島根の宮大工であった実兄や大工たちとともに作り上げた河井寛次郎邸の建築構造です。日本の伝統的な民家建築の技術を取り入れつつ、機能的かつモダンな工夫が随所に散りばめられています。
玄関をくぐると、まず出迎えてくれるのが豪快な吹き抜けを持つ「囲炉裏の間」です。太い松の梁が縦横に交差するダイナミックな木組みは、飛騨高山の民家や出雲の伝統建築から着想を得たものです。天窓から差し込む自然光が、黒光りする床や柱を優しく照らし出します。
館内に配された家具の多くも、寛次郎自らがデザインした特注品です。人間工学に基づいた曲線を持つ木製椅子、どっしりとした飾り棚、ユニークな照明器具など、調度品の一つひとつに創作へのこだわりが宿っています。2階の座敷からは中庭を見下ろすことができ、四季折々の植栽と木造建築が織りなす陰翳の美を堪能できます。