相撲界を揺るがした賭博問題の真相と琴光喜の現在|闇の構造を暴く

相撲界を揺るがした賭博問題の真相と琴光喜の現在|闇の構造を暴くの見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。

処分を受けた力士たちのその後の人生は、協会の決定と自己の選択によって明暗が極端に分かれました。

【琴光喜の足跡と現在】法廷闘争から実業家としての再起

懲戒解雇という最も重い処分を受けた元大関・琴光喜(本名:田宮啓憲氏)は、処分を不服として日本相撲協会を相手取り、力士としての地位確認を求める民事訴訟を起こしました。「他の力士との処分の不均衡」「十分な弁明の機会が与えられなかった」などを主張し、東京地裁から最高裁まで争いましたが、2015年に最高裁が上告を棄却。解雇処分は有効として司法判断が確定しました。

角界追放の憂き目に遭った田宮氏は、失意のなかで愛知県名古屋市に焼肉店「やきにくの手風(てっぷ)」を開業。相撲界で培った肉の目利きと持ち前の実直な接客で店舗を繁盛させ、複数の飲食店を展開する実業家として見事な成功を収めました。現在(2026年時点)では、YouTubeチャンネルや地方の相撲教室、格闘技イベントのゲスト解説などメディアにも登場し、元大関としての相撲への愛情を語りつつ、自らの過ちを包み隠さず発信する姿がファンの共感を呼んでいます。

【謹慎から復活した関取たち】豊ノ島、豪栄道の歩み

一方で、自己申告を行い「1場所謹慎」の処分にとどまった力士たちは、土俵での雪辱を期しました。

当時平幕だった豊ノ島は、2010年7月場所の謹慎により十両へ転落。しかし復帰場所となった同年9月場所で十両優勝を果たし、直後の11月場所では幕内で横綱・白鵬と優勝決定戦を演じるなど、猛烈な巻き返しを見せて関脇へと返り咲きました。引退後はタレントや解説者として幅広い世代に愛されています。

また、同じく謹慎処分を受けた豪栄道も、その後大関へと昇進し幕内最高優勝を達成。現在は年寄・武隈として後進の指導にあたっています。彼らの復帰劇は、「過ちを正直に申告し、相撲の実力と誠実な姿勢で信頼を取り戻す」という道が残されていたことを示しています。

【逮捕者の刑事処分】仲介役・暴力団関係者への断罪

刑事責任の追及においては、賭博開帳図利罪や恐喝罪に問われた反社会的勢力側の関係者、および賭博の仲介を行っていた元力士の男に対して実刑判決が下されました(恐喝罪などで懲役4年6月の判決)。一方、関与が認定された現役力士27名については、社会的制裁をすでに受けていることや初犯である点などが考慮され、全員が起訴猶予処分となっています。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest