明仁天皇の現在と生前退位の真相|仙洞御所の日常とハゼ研究の今
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明仁天皇の平成30年余りに及ぶ歩みは、昭和天皇が築かれた象徴天皇像をさらに発展させ、国民の目線に降り立つスタイルを確立した歴史でもありました。その最大の象徴が、未曾有の自然災害に見舞われた被災地への継続的な慰問です。
1991年の雲仙・普賢岳噴火をはじめ、1995年の阪神・淡路大震災、2011年の東日本大震災などにおいて、上皇ご夫妻は避難所の体育館の冷たい床に膝をつき、被災者一人ひとりと目線を同じにして手を握り、励ましの言葉をかけ続けられました。この「膝をつく姿勢」は、従来の皇室像を刷新し、国民との精神的な絆を決定づけました。
さらに国内外における「慰霊の旅」も陛下のライフワークでした。沖縄、広島、長崎への深い思いに加え、サイパン、パラオ・ペリリュー島、フィリピンなどの激戦地を訪れ、先の大戦で命を落としたすべての人々に国籍を問わず深い祈りを捧げられました。過去の歴史を直視し、平和の大切さを次世代へ伝えようとする真摯な姿は、国内外から高い敬意を集めました。