マダムタッソーとは?本物そっくりな蝋人形の秘密と楽しみ方を徹底解剖
マダムタッソーとは?本物そっくりな蝋人形の秘密と楽しみ方を徹底解剖について見逃せない 理由を厳選して解説いたします。
マダム・タッソーの歴史は、18世紀後半のフランスにまで遡ります。創設者であるマリー・タッソー(旧姓グロショルツ/1761–1850年)は、スイス生まれの蝋造形家であり、医師フィリップ・クルティウスのもとで人体解剖用の蝋模型や肖像彫刻の高度な技術を習得しました。その腕前は当時のフランス王室にも認められ、若くしてルイ16世の妹の教育係を務めるほどの寵愛を受けます。
しかし、フランス革命の勃発によって彼女の運命は激変しました。王党派とみなされ投獄され、処刑寸前の危機に瀕したマリーは、革命政府から命を助ける交換条件として「ギロチンで処刑された国王ルイ16世や王妃マリー・アントワネット、ロベスピエールらのデスマスク(死後直後の顔型取り)の作成」を命じられます。血塗られた歴史の現場で、恐怖と向き合いながら型を取り続けた彼女の強靭な精神力と造形技術こそが、マダム・タッソーの揺るぎない礎となりました。
その後、激動のフランスを逃れてイギリスへ渡ったマリーは、制作した蝋人形を携えて英国内を巡業するツアーを開始します。1835年にはロンドンのベイカーストリートに初の常設展示場を開設。恐怖の歴史を伝える「恐怖の部屋(Chamber of Horrors)」などが大反響を呼び、現在のロンドン本店へと続く世界最高峰のブランドを確立しました。