鈴虫の鳴き声が電話で消える真相とは?羽の仕組みと秋の聞き分け図鑑
鈴虫の鳴き声が電話で消える真相とは?羽の仕組みと秋の聞き分け図鑑とはどんな影響があるのか? 背景や要点を整理してお届けします。
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古来、日本人は野山に響く虫の音に耳を澄まし、それぞれの特徴を風雅に表現し分けてきました。しかし都市化が進んだ現在では、公園や庭先で耳にする音がどの虫のものか正確に識別できる人は減少傾向にあります。ここでは、代表的な秋の鳴く虫4種の音響特性、出現時期、活動パターンを比較検証します。
昆虫の種類詳細・音響特性(周波数)鳴く時期と活動ピーク時間帯編集部の見解・聞き分けポイントスズムシ
(鈴虫)「リーン、リーン」
約4,500Hz(極めて高音域・純音に近い)8月中旬〜10月下旬
日没後〜深夜(20時〜24時がピーク)金属的な透明感があり、残響の伸びが際立つ。草むらの根元付近で鳴く。マツムシ
(松虫)「チンチロリン、チンチロリン」
約3,500Hz〜4,000Hz(複音複合)8月下旬〜11月上旬
夕暮れ時〜夜半(薄暮時によく響く)音節のテンポが速く、鈴虫よりやや低めで哀愁漂うリズム。やや背の高いススキ原に多い。エンマコオロギ
(閻魔蟋蟀)「コロコロコロリー」
約4,000Hz〜5,000Hz(幅広い倍音)8月上旬〜11月中旬
昼夜問わず(特に夕方から活発化)コロコロと転がるような豊潤な節回し。市街地の植樹帯や空き地でも最も遭遇しやすい。カンタン
(邯鄲)「ルルルルル…」
約2,000Hz(低めで連続した持続音)8月下旬〜10月下旬
完全な日没後〜未明(暗闇を好む)「鳴く虫の女王」と称される澄んだフルートのような持続音。クズの繁茂地などに生息。
鈴虫とマツムシの混同は古くから見られますが、童謡『虫のこえ』にも歌われている通り、リフレインの形式が根本から異なります。単音で凛として余韻を引くのが鈴虫、4〜5音のフレーズを一息に奏でて区切るのがマツムシです。また生息環境においても、鈴虫は林床や岩陰など湿り気のある地表付近を好むのに対し、マツムシは丈の高いススキやススキ原の上部にとまる傾向があります。