殺人事件の時効撤廃が生んだ光と影!未解決事件を追う最新捜査
殺人事件の時効撤廃が生んだ光と影!未解決事件を追う最新捜査にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。
殺人罪などの公訴時効撤廃に至る道筋は、決して平坦なものではなかった。「時効まであとわずか」というカウントダウンの中で、真犯人が特定されないまま逃亡を許してしまう不条理。これに異を唱えたのが、殺人事件の遺族らで結成された「宙の会(殺人事件被害者遺族の会)」をはじめとする当事者たちだった。
遺族たちの悲痛な叫びと熱心な署名運動は世論を大きく動かした。2010年、当時の千葉景子法相のもとで法務省が本格的な法改正への舵を切り、歴史的な制度改革が成立する。殺人など人を死亡させた重罪において、時間の経過によって刑罰権を消滅させる理屈は、人命の尊厳と被害者感情に照らして到底許容できないという判断が下されたのだ。