北海道民芸家具の真実|なぜ飛騨産業へ継承され今再び熱視線を集めるのか
北海道民芸家具の真実|なぜ飛騨産業へ継承され今再び熱視線を集めるのかに関する深掘り解説を丁寧に解説いたします。
北海道民芸家具を語る上で欠かせないのが、主材として徹底的にこだわり抜かれた樺材無垢の存在です。特に北海道産のシラカバやマカバは、極寒の厳しい風雪に耐えて長い年月をかけて成長するため、年輪が極めて緻密で、木目が細かく硬度が高いという特性を持ちます。
一般的な量産家具で多用される突板(薄いスライス木材を貼った合板)とは異なり、芯までぎっしりと詰まった無垢材は、叩くと澄んだ硬質な音を響かせます。さらに、北海道民芸家具特有の深みのある赤褐色は、独自の何層にもわたる塗装工程と木材内部の均一な塗膜定着によって生み出されています。
家具修理工房の技師は取材に対し、「解体修理で持ち込まれる30年〜40年前の北海道民芸家具を開けると、ほぞ組の接合部が今作ったかのように狂いなく噛み合っている。木材の乾燥と木取りの技術が突出している証拠だ」と語っています。傷がついても内部から同じ木肌が現れ、日々の摩擦や手の油分がそのまま味わい深い「経年美化」へと昇華していく――これこそが、消費型インテリアに疲弊した人々を惹きつけてやまない決定的な理由です。