大雪の緊急規制でスタッドレス走行不可?チェーン義務化の真相と選び方
大雪の緊急規制でスタッドレス走行不可?チェーン義務化の真相と選び方についての最新情報をお届けします。
冬の高速道路電光掲示板に表示される規制案内には、明確に区別すべき2つのレベルが存在します。これらを混同しているドライバーが依然として多いため、現場の検問所でのUターンや混乱が後を絶ちません。
1つ目は日常的に出される高速道路の冬用タイヤ規制(すべり止め必要)です。これは降雪や凍結が始まった初期段階で発令され、スタッドレスタイヤ(残溝50%以上)、またはタイヤチェーンを装着していれば問題なく走行可能です。実質的に「ノーマルタイヤ排除」を目的とした措置といえます。
2つ目が、警報級の大雪が観測された際に出される国の緊急チェーン規制です。この規制下ではスタッドレスタイヤ単体での走行は一切認められず、必ず駆動輪へのチェーン装着が義務付けられます。現場ではNEXCO職員や高速道路交通警察隊による目視チェックが全車両に対して行われ、チェーンを持っていない車両は手前のインターチェンジやチェーン着脱所で強制的に一般道へ流出させられます。
現在、国土交通省が指定するチェーン規制の対象区間は、過去に大規模な立ち往生が発生した全国の主要な峠道や高速道路の特定ボトルネック区間に限定されています。
- 上信越自動車道:信濃町IC~新井IC(長野県~新潟県境、妙高・黒姫越えの豪雪地帯)
- 中央自動車道:須玉IC~長坂IC(山梨県、急勾配が連続する区間)
- 北陸自動車道:丸岡IC~加賀IC(福井県~石川県境)
- 米子自動車道:湯原IC~江府IC(岡山県~鳥取県境)
- 直轄国道(代表例):国道112号(山形県月山道路)、国道138号(山梨県籠坂峠)、国道8号(福井県あわら市・坂井市境)など
これらの指定区間は、大雪時にチェーンなしで挑むことが物理的に不可能な急勾配かつ迂回路のない難所ばかりです。天候急変時に規制区間を通過せざるを得ないルートを走るドライバーにとって、チェーン携行は推奨ではなく「必須要件」なのです。