黒糖は体に悪い?健康神話の裏に潜む血糖リスクと発がん性の真実

黒糖は体に悪い?健康神話の裏に潜む血糖リスクと発がん性の真実とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。

黒糖に対する懸念の中で、近年もっとも警戒されているのが化学物質「アクリルアミド」の存在だ。国際がん研究機関(IARC)によって「ヒトに対しておそらく発がん性がある(グループ2A)」に分類されているこの物質は、サトウキビの搾り汁を高温で長時間煮詰める過程で自然発生する。

サトウキビに含まれるアミノ酸(アスパラギン)と還元糖が熱反応(メイラード反応)を起こすことで、香ばしい風味とともにアクリルアミドが副産物として濃縮される。内閣府の食品安全委員会や農林水産省による調査でも、黒糖やかりんとうといった加工品から一定濃度のアクリルアミドが検出されていることが公表されている。

もちろん、日常的な消費量で直ちに急性中毒を起こすレベルではない。だが、発がん性物質に明確な「閾値(これ以下なら絶対に安全という境界)」は設定しにくいのが毒性学の常識だ。伝統製法による手作りの黒糖ほど加熱管理が難しく、アクリルアミドの含有量にばらつきが生じやすい点も注意を要する。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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