ミスファイアリングシステムとは?仕組み・車検・後付けの罠を完全解剖
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自動車ファンの間では、排気管から火や破裂音が出る現象を一括りに語られがちですが、工学的およびモータースポーツの定義においてこれらは明確に区別されます。混同しやすい4つの概念を整理します。
システム・現象名発生場所と主なメカニズム本来の目的・機能編集部の見解・実態ミスファイアリングシステム排気マニホールド内での意図的な二次燃焼(点火遅角+未燃ガス供給)減速時のタービン回転維持(過給圧保持)アンチラグシステムの日本特有の通称。純競技用で部品への攻撃性が極めて高い。アンチラグシステム(ALS)ミスファイアリング方式、バイパスエア供給方式などを含む過給維持技術全般ターボラグの完全撲滅世界的な正式呼称(ALS / Bang-Bang)。FIA公認レース等で広く使われる。アフターファイア排気管(触媒後方やサイレンサー付近)で未燃ガスが引火なし(燃調狂いや排気熱による偶発的現象)吸気管側で引火・吹き返す「バックファイア」とは逆の現象。単なる燃焼不良が主原因。バブリング(ECU書き換え)アクセルOFF時に微量の燃料噴射と点火リタードを行い排気管内で燃焼排気音(ポップ&クラックル音)による演出欧州スポーツ車等で流行。過給維持効果はほぼ無く、音を楽しむためのドレスアップ。
特に注意すべきは「アフターファイア」と「バックファイア」の混同です。マフラーから炎が出る現象はアフターファイアであり、バックファイアは混合気が吸気バルブ側へ吹き返してエアクリーナーやインテークマニホールド内で爆発するトラブルを指します。バックファイアが起きると吸気系の樹脂パーツが粉砕されたりエンジンルーム火災に直結するため、非常に危険な異常燃焼です。
近年、輸入車や最新国産スポーツのECU書き換えで人気を集めている「バブリング」は、アクセルを離した際に意図的に「ポコポコ」「パパパン」と心地よい炸裂音を奏でる演出技術です。タービンの回転数を維持してブーストを掛け続けるミスファイアリングシステムとは目的が根本から異なり、過給圧維持の効果はほぼありません。