硫安の使い方完全ガイド!野菜・芝生が激変する施肥量と失敗回避策
硫安の使い方完全ガイド!野菜・芝生が激変する施肥量と失敗回避策にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
硫安は化学的には中性の塩ですが、農業現場では「生理的酸性肥料」に分類されます。植物がアンモニアイオン(陽イオン)を選択的に根から吸収すると、土壌中に硫酸イオン(陰イオン)が取り残され、遊離した硫酸基が土壌の水素イオン濃度を高めて土を徐々に酸性化(pH低下)させていくためです。
日本の土壌はもともと降雨によってカルシウムやマグネシウムが流亡しやすく酸性に傾きがちですが、硫安を無計画に何作も連用すると酸性化が急速に進行します。土壌が強酸性(pH5.0以下など)になると、アルミニウムが溶出して根の伸長を阻害するほか、リン酸が土壌に固定されて植物が吸えなくなるなど、深刻な生育不良の引き金になります。
土壌環境を健全に保つためには、収穫が終わるごとに土壌酸度計を用いてpHを測定する習慣を身につけることが肝要です。酸性に傾きすぎている場合は、オフシーズンに苦土石灰や有機石灰(カキ殻石灰など)を適量投入し、同時に完熟堆肥を鋤き込んで土壌の緩衝能(急激なpH変化を和らげる力)を高めておくことで、硫安のメリットだけを永続的に享受できる豊かな土壌が完成します。