リネンとはどんな素材?麻との違いや手入れ法・通年使える魅力を徹底解説
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リネンを理解する上でまず整理すべきなのが、「麻」と「リネン」の言葉の定義です。日常会話では同義語のように使われがちですが、繊維の世界では明確な区分が存在します。
「麻」とは、植物の茎や葉から採取される靭皮(じんぴ)繊維や葉脈繊維の総称です。その種類は世界中に20種類以上存在し、代表的なものに亜麻(フラックス)、苧麻(ラミー)、大麻(ヘンプ)、黄麻(ジュート)などがあります。つまり、麻という大きなグループの中にリネンが含まれているという関係性です。
日本国内の「家庭用品品質表示法」において、単に「麻」と表記することが認められているのは、リネン(亜麻)とラミー(苧麻)の2種類のみです。ヘンプやジュートなどは「植物繊維(ヘンプ)」のように指定外繊維として表記されます。
リネンの原料となる亜麻は、主に寒冷で湿潤な気候を好む一年草のフラックスです。初夏に淡い青紫色の可憐な花を一輪だけ咲かせ、その茎から採れる繊維がリネン糸へと加工されます。同じ「麻表記」ができるラミーが強いコシとシャリ感を持ち、時にチクチク感を感じやすいのに対し、リネンは繊維が細くしなやかで、肌に触れた際の刺激が極めて少ないのが特徴です。
近年アパレル市場で高い評価を得ている「フレンチリネン」は、フランス北部やベルギー、オランダにまたがる西ヨーロッパのフランダース地方で栽培された最上級フラックスを使用したものです。この地域特有の適度な降雨と豊かな土壌、熟練の収穫技術によって、極めて長く均一な繊維が育ち、しっとりとした上品な光沢としなやかさを生み出しています。