絶縁抵抗計の使い方と判定基準|感電事故を防ぐ測定手順とプロの鉄則

絶縁抵抗計の使い方と判定基準|感電事故を防ぐ測定手順とプロの鉄則の詳細解説をご紹介します。専門的な知識がチェックできます。

初心者が最も陥りやすい罠が、「強い電圧で測ればより正確に不良が見つかるだろう」という誤解から生じる定格電圧のオーバースペック印加です。

ネット上の簡易解説などで「メガー=500V」と一括りに説明されていることがありますが、これを真に受けて一般家庭の100V回路(対地電圧100V)に500Vや1000Vのメガーを打ち込むと、回路に接続されたままの給湯器制御基板、温水洗浄便座、LED調光器、パソコンなどの内部サージアブソーバ(SPD)や半導体素子を瞬時に破壊する事故を引き起こします。

現代の屋内配線には、昔と違って無数の電子制御機器が常時接続されています。100V回路の測定には125Vレンジ(または低電圧の250Vレンジ)を使用するのが2026年現在の施工現場における標準ルールです。

また、シールドケーブルや高圧機器の絶縁測定時に用いられる「G端子(ガード端子)」の役割も誤解されがちです。G端子は、ケーブル被覆表面の汚れや湿気による「表面漏れ電流」をバイパスし、絶縁体内部の純粋な体積抵抗だけを測定するための機構です。通常の低圧屋内配線測定では使用しませんが、産業用プラントや高圧受電設備のメンテナンスでは欠かせない測定技術となります。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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