日本のコアラ飼育園一覧と激減の真相【2026最新データ】
日本のコアラ飼育園一覧と激減の真相【2026最新データ】を徹底追究! 知っておきたい トピックの裏側を凝縮して配信します。
かつて全国の動物園を席巻したコアラが、なぜ約50頭前後まで半減してしまったのでしょうか。背景には、自治体財政を揺るがすコスト問題と、国際的な野生動物保護の壁が複雑に絡み合っています。
現場取材と関係機関の公表資料から浮かび上がる、減少の「3大構造要因」は以下の通りです。
1. ユーカリ餌代の高騰という「天文学的コスト」
コアラ飼育において最大のハードルとなるのが、コアラのユーカリ餌代高騰です。コアラは偏食動物であり、数百種類あるユーカリのうち好んで食べるのは十数種類程度に過ぎません。さらに、少しでも鮮度が落ちたり香りが薄れたりした葉は一切口にしないという極端な習性を持っています。
そのため動物園側は、全国の契約農家や自社栽培地から毎週のように新鮮なユーカリを取り寄せ、常に余分な量を準備しなければなりません。そのコストは1頭あたり年間約800万〜1,000万円以上に達します。昨今の電気代・燃料費・輸送コストの急騰は地方公立動物園の予算を容赦なく圧迫しており、数頭飼育するだけで年間の餌代が数千万円に膨れ上がる計算です。財政難に苦しむ自治体にとって、コアラの維持はもはや「聖域」ではなくなりつつあります。
2. オーストラリア政府による厳格な輸出規制
「減ったなら本国から補充すればよい」という単純な解決策は通用しません。オーストラリア政府は近年、大規模な森林火災(ブッシュファイア)や干ばつ、クラミジア感染症の蔓延によって自国の野生コアラが絶滅の危機に瀕している事態を受け、商業目的や一般的な動物園間での海外輸出を事実上全面停止しています。
学術研究目的であっても、国際基準を満たす極めて厳格な飼育・福祉条件をクリアしない限り認可が下りないため、現在の日本国内の個体群は、外部からの新規導入がほぼ不可能な「閉じた集団」となっているのです。
3. 近親交配(インブリード)のリスクと繁殖の壁
新たな血統が入ってこない国内環境では、遺伝的多様性の低下が深刻な影を落としています。親族間の交配を避けるため、日本動物園水族館協会(JAZA)加盟園は厳密な血統台帳を作成し、園をまたいだペアリング(ブリーディングローン)を進めています。しかし、候補となるペアが極端に限られるため、相性の不一致や受精率の低下、さらには先天的な虚弱体質や感染症への抵抗力低下といったリスクに常に直面しています。