実は鉄道会社のマーケティング?知られざる初詣の発祥と歴史

実は鉄道会社のマーケティング?知られざる初詣の発祥と歴史とはどのようなものなのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。

この乗客誘致合戦において、決定的な成功を収めたのが関西の鉄道ビジネスだ。とりわけ、現在の阪急電鉄の基礎を築いた伝説の実業家・小林一三のアイデアは群を抜いていた。小林一三は、単に線を敷くだけではなく、沿線に住宅地や遊園地を開発し、乗客を創出するビジネスモデルを確立した人物だ。

小林一三率いる阪急電鉄の前身は、正月の参拝客を呼び込むため、沿線の宝塚や成田山などの社寺とタイアップした特別列車の運行や割引切符の販売を積極的に行った。「正月に電車に乗って参拝へ行く」というライフスタイルは、都市生活者の間で洗練された娯楽として受け入れられ、瞬く間に全国の鉄道会社へと広まっていった。私たちが今も当たり前のように行っている「初詣のための移動」は、まさに彼らが仕掛けた商業戦略の賜物だったのである。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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