人間のオッドアイの真相|発症確率と後天的な瞳の変化・実例を解剖

人間のオッドアイの真相|発症確率と後天的な瞳の変化・実例を解剖に関する主要なデータを丁寧に解説いたします。

ネット上のまとめサイトやSNSでは、しばしば「〇〇(日本の人気俳優・アイドル)は実はオッドアイ」といった噂が拡散されます。しかし、公的な報道記録や本人の肉声インタビューを調査すると、そのほぼ100%がカラーコンタクトレンズの着用、舞台照明の反射、あるいは写真のレタッチによる誤認であることが判明します。

例えば、女優の奥菜恵さんや栗山千明さん、アーティストのhydeさんなどに対して、定期的にオッドアイ説が囁かれてきました。しかし、奥菜恵さん本人はかつて自身の公式フォトエッセイやメディア取材で瞳の左右差について言及した事実はなく、高解像度の生写真を見ても左右均一な美しい日本固有のダークブラウンです。舞台や映画の役作り、光線の当たり方によるハイライトの違いが、熱心なファンの間で都市伝説化していった典型例と言えます。

ただし、ごく稀に「部分虹彩異色症」として、黒目のごく一部に茶褐色の色素斑や薄い抜けを持つ日本人は実在し、本人が公の場で「片方の黒目の中にだけ少し色の違う斑点がある」と語るケースは見受けられます。

一方、海外のセレブリティに目を向けると、医学的に正真正銘のオッドアイを持つ人物が実在します。

  • ケイト・ボスワース(女優):最も有名な部分虹彩異色症の実例。右目がヘーゼル/ブラウン、左目が透き通るような美しいブルーであり、ハリウッドのレッドカーペットでも自身のチャームポイントとして堂々と披露しています。
  • ミラ・クニス(女優):彼女の瞳の色の違いは先天性ではなく後天的なもの。長年患っていた慢性虹彩炎(ぶどう膜炎)により片目を失明寸前まで悪化させ、手術によって視力を回復した経緯を特番インタビューで告白しています。片方が緑、もう片方が茶色に見えるのは病気と治療の爪痕です。
  • ダニエラ・ルーア(女優):ドラマ『NCIS:LA』で知られる彼女は、右目が黒褐色、左目がほぼ漆黒に見えます。これは虹彩異色症ではなく「太田母斑(眼皮膚メラノーシス)」という良性の色素増殖が左目の強膜(白目)と虹彩に及んでいることによる外見的差異です。

【最大の神話解体】デヴィッド・ボウイはオッドアイではなかった

世界で最も「オッドアイのアイコン」として誤解され続けているのが、伝説的ロックスターの故デヴィッド・ボウイです。彼の右目は淡いブルー、左目は濃いダークオリーブのように見えたため、生涯にわたりヘテロクロミアの代表格として語られてきました。

しかし、本人が複数の公式伝記やBBCの特番インタビューで語った真実は異なります。1962年、彼が15歳のとき、ガールフレンドを巡って友人と殴り合いの喧嘩になり、友人の指輪がボウイの左目を直撃しました。この重篤な外傷により左眼の瞳孔括約筋が麻痺し、左目の瞳孔が完全に開きっぱなしになる「外傷性散瞳(瞳孔不同症)」を患ったのです。

虹彩の色そのものは左右ともに同じブルーでしたが、左目の瞳孔が常に最大まで拡大しているため、黒い瞳孔の面積が虹彩の大部分を覆い隠し、遠目にはまるで左右で色が違うオッドアイのように見えていたというのが、半世紀にわたる錯覚の真相です。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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