「働いたら負け」伝説男の真相とFire時代の最新労働観を追う
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約20年の歳月を経て、かつて「怠惰なニート」と切って捨てられた概念は、驚くべき変容を遂げた。現代社会において急速に支持を集めているライフスタイルが「FIRE(経済的自立と早期リタイア)」である。会社組織に依存せず、若いうちに資金を蓄えて資産運用などで早期リタイアを目指すこの動きは、まさに「必要以上に働き続けることは損失である」という発想に基づいている。
FIREを達成した人々やそれを目指す若者の実態を取材すると、かつての「働いたら負け」というミームの本質と驚くほどの共通点が見えてくる。彼らは単に働くことを嫌悪しているわけではない。劣悪な労働環境で精神や身体をすり減らし、時間と引き換えに僅かな賃金を得るだけの構造に疑問を抱いているのだ。自らの意志で労働から距離を置き、人生の主導権を取り戻すというアプローチは、過去の嘲笑対象から今や憧れの生き方へと様変わりしている。