なぜ街宣車は大音量で軍歌を流すのか?知られざる目的と規制の真相
なぜ街宣車は大音量で軍歌を流すのか?知られざる目的と規制の真相とはどんな影響があるのか? 専門的な分析を整理してお届けします。
街宣車1台を維持・運行するには、自動車税、大型特種車両としての車検費用、高額なガソリン代、専用の駐車場代など、年間で数百万円規模のコストが発生します。複数台を所有する団体であれば維持費だけでも膨大になりますが、その活動資金はどのように調達されているのでしょうか。
表向きの主要な資金源は、所属団員からの会費や機関紙・書籍の購読料、賛同者からの寄付金とされています。熱心な支援者や企業経営者が個人的な信条から活動を資金援助するケースは珍しくありません。
一方で、警察白書などでも長年指摘されてきたのが、いわゆる「企業舎弟」や総会屋的な動きを通じた資金獲得です。企業の不祥事や環境問題、株主総会のタイミングに合わせて街宣車を派遣し、活動を中止する見返りとして機関紙の高額購読や賛助金を要求する「民事介入暴力」が社会問題化してきました。
暴力団排除条例の全国的な強化や企業のコンプライアンス意識の高まりにより、不当な要求による資金調達は極めて厳しく摘発されるようになりました。そのため、建設業や運送業、警備業といった正規の関連ビジネスを自ら営み、その収益を活動費に充てる団体が増えています。