伝説の和製ハーレー「陸王」なぜ消えた?倒産理由と現在の中古相場

伝説の和製ハーレー「陸王」なぜ消えた?倒産理由と現在の中古相場について押さえておきたい 注意点を分かりやすい構成で解説いたします。

陸王が世に送り出した名車群は、大排気量のサイドバルブ(SV)Vツインを基軸にしながら、戦前・戦中・戦後と独自の進化を遂げました。特に警察用白バイや官公庁、軍用として信頼を集めた「RQ750」や、大型サイドカーの「九七式側車付自動二輪車」、そして起死回生を狙ったOHV単気筒の「RT2」まで、そのメカニズムと特徴を整理します。

モデル名排気量 / エンジン型式最高出力 / 特徴当時の主な用途・評価陸王 VRO / VL
(1930年代)1,200cc
空冷45度Vツイン SV約30ps
米ハーレーVL型の直系モデル官公庁、富裕層向け。重厚なトルクと高い耐久性で日本の悪路を走破。九七式側車付自動二輪車
(1937年〜)1,200cc
空冷45度Vツイン SV約24ps
日本初のサイドカー側輪駆動(二輪駆動)機構旧日本陸軍の偵察・連絡用。不整地走破性に優れ、軍用サイドカーとして重用。陸王 RQ750 / RO750
(1952年〜)747cc
空冷45度Vツイン SV22ps / 4,250rpm
陸王の代名詞。手動進角&フットクラッチ警視庁白バイに正式採用。圧倒的な威圧感と直進安定性で昭和の名車に君臨。陸王 RT2 / FB型
(1955年〜)345cc
空冷単気筒 OHV16ps / 4,800rpm
中型市場参入を目指した新設計モデル実用車としての軽快さを追求するも、他社の高性能250cc勢に押され苦戦。

陸王の技術的頂点と評されるRQ750は、米ハーレー「モデルR/W」の系統を受け継ぐサイドバルブエンジンを搭載。頑健な鋳鉄シリンダーと低回転域から湧き出る太いトルク特性を持ち、重量約230kgの巨体を滑らかに加速させました。しかし、1950年代半ばになると、この手堅い基本設計そのものが時代の進化から取り残される足かせとなっていきます。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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