煙の妖怪えんらえんらの正体とは?伝承の真相と見える人の条件を徹底解剖

煙の妖怪えんらえんらの正体とは?伝承の真相と見える人の条件を徹底解剖の詳細について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

えんらえんらの原典を辿ると、江戸中期の安永10年(1781年)に刊行された鳥山石燕の妖怪画集『今昔百鬼拾遺(こんじゃくひゃっきしゅうい)』に行き着く。石燕はこの画集の中で、民家の煙突やかまどからもうもうと立ち上る煙の中に、艶やかな女性の顔が浮かび上がる姿を描き、次のような添え書きを残した。

「煙羅煙羅はしづが家のいぶせき烟の風にまがひて、たをやめなどの姿をあらはす。羅(うすもの)の風になびくがごとしとて煙羅煙羅と名づく」

「しづが家(貧しい粗末な家)」の煙たく燻る煙の中に、たおやかな美女の姿が現れるという描写は、民間に古くから伝わる土着の妖怪というよりも、石燕の豊かな着想と風流心によって生み出された創作妖怪の側面が極めて強い。日常の煤けた光景の中にふとした美を見出す、江戸文化特有の「見立て」の精神から生まれた怪異なのだ。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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