教壇に立つ芸能人たち!大学教授就任の裏側と「客寄せ」批判の真相を暴く
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芸能人の教壇進出を巡って常に付きまとうのが「客寄せパンダ」という揶揄だ。この批判は単なるやっかみなのか、それとも教育現場が抱える構造的課題を突いたものなのか。その背景には、日本の高等教育界が直面する過酷な生存競争がある。
私立大学の約半数が定員割れに喘ぐ厳しい環境下において、受験生や保護者に対する認知度向上は死活問題となっている。莫大な費用を投じてテレビCMや交通広告を打つよりも、著名タレントを客員教授に招聘し、入学案内パンフレットやウェブサイトのトップページに起用するほうが、圧倒的に高いメディア露出効果を生み出す。報道各社が「〇〇大学の客員教授にタレントの△△氏が就任」とニュースで取り上げれば、それだけで数千万円規模の広告換算価値が発生する計算だ。
しかし、このPR偏重の姿勢は学内での軋轢を生む温床にもなっている。文部科学省の厳しい審査をクリアすべく、年間数十本もの査読付き論文を執筆し、薄給で複数の大学を掛け持ちする若手研究者やポスドク(博士研究員)からすれば、知名度だけで名誉ある「教授」の称号を付与されるタレントの存在は、学術軽視の象徴と映りかねない。
都内中堅私立大学の専任教員は、取材に対して次のように胸中を明かしている。
「オープンキャンパスで高校生が殺到し、学部の知名度が跳ね上がったのは事実です。大学運営の視点では大成功と言えるでしょう。しかし、そのタレント教員がキャンパスに姿を現すのは年に1回の講演会だけ。講義の準備や成績評価、日常の学生対応を担う現場の教員の間には、割り切れない思いを抱える者が少なからず存在します」
「有名人を呼んで終わり」なのか、それとも「大学の知のプラットフォームに有機的に組み込んでいるのか」。大学側の見識とガバナンスが厳しく問われている。