腰椎麻酔の看護手順と観察項目|術中体位から術後合併症まで徹底解説
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腰椎麻酔(脊髄くも膜下麻酔)は、くも膜下腔に局所麻酔薬を注入し、脊髄神経の前根・後根を一時的に遮断する麻酔法です。帝王切開、下肢整形外科手術、泌尿器科・下腹部外科手術などで広く適応されます。看護師に求められるのは、麻酔薬投与直後から急速に進行する生理学的変化を先回りして予測し、患者の精神的苦痛を緩和しながら生体モニターの微細な変化を捉えることです。
近年の周術期管理では、早期離床と術後回復能力強化(ERASプロトコル)の観点から、不要な長時間臥床を避けつつ、安全に日常生活動作(ADL)を再開させるアセスメント力が不可欠です。以下に、術前から術後回復期までの看護手順のタイムラインを整理しました。
フェーズ主な看護介入・観察ポイント基準値・指標臨床現場での留意点術前・入室時絶飲食状況の確認、静脈路確保(18〜20G推奨)、術前バイタルサイン測定、不安の表出受容ベースライン血圧・心拍数・SpO2麻酔後の急激な血圧降下に備え、十分な前負荷(補液)を投与穿刺・麻酔導入側臥位での脊椎屈曲保持(エビの体位)、医師との連携、患者への声かけと呼吸誘導L3/L4またはL4/L5椎間(ヤコビー線)体動による神経損傷や硬膜外血管損傷を防ぐため固定を維持術中維持期1〜2分ごとの血圧測定、麻酔高(デルマトーム)のコールドテスト判定、呼吸抑制・悪心嘔吐の監視手術部位に応じた麻酔域(例:帝王切開ならTh4以上)高位脊椎麻酔の兆候(徐脈、呼吸困難、手のしびれ)を警戒術後帰室〜回復期ブロマージスコアによる運動機能評価、起立性低血圧予防、膀胱エコーによる尿閉評価、PDPHの鑑別Bromage 0(完全回復)、残尿量<100mL起立時のふらつきや転倒リスクの排除、初回歩行の必ずの付き添い