弟切草の花言葉「怨み」はなぜ生まれた?血塗られた兄弟伝説と薬草の真実
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恐怖の伝説ばかりが先行する弟切草ですが、誕生花としての設定や、西洋における文化的文脈を見ると、まったく異なる表情を見せてくれます。
弟切草が誕生花となる日付
弟切草は、主に晩秋から初冬、そして夏の特定の日の誕生花として割り当てられています。 * 11月17日 * 11月25日 * 6月24日(西洋の聖ヨハネの日に由来) 11月の誕生花とされる背景には、花期を終えて薬効成分が根や茎に凝縮し、古人が冬の備えとして採取した時期と重なる点が挙げられます。
西洋における「セントジョーンズワート」の明るい花言葉
日本において弟切草は悲劇の象徴ですが、同属の西洋種であるセントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ / 英語名:St. John's wort)に目を向けると、花言葉のニュアンスは反転します。 西洋では「魔除け」「救い」「陽光」「慈愛」「盲信」といったポジティブな意味合いを多く持ちます。 英語名の「St. John's wort(聖ヨハネの草)」は、聖ヨハネの誕生祭である6月24日頃に黄色い花を満開に咲かせることに由来します。中世ヨーロッパでは、この草を窓辺に吊るすと悪霊や魔女を追い払う力があると信じられ、夏至祭の篝火に投げ入れて無病息災を祈る神聖なハーブとして扱われてきました。 同じ植物群でありながら、東洋では「兄弟の血と怨恨」、西洋では「聖者の光と悪霊退散」という、正反対の文化的コードが付与されている点は極めて興味深い比較対象です。