令和3年の500円玉は価値が上がる?買取相場と新旧の真相

令和3年の500円玉は価値が上がる?買取相場と新旧の真相について知っておくべき 理由を分かりやすい構成で解説いたします。

令和3年に発行された500円玉には、明確に異なる2つのバリエーションが存在する。2000年(平成12年)から製造されていた「ニッケル黄銅貨(旧デザイン)」と、2021年(令和3年)11月1日から発行が開始された「バイカラー・クラッド貨(新デザイン)」だ。

新旧の見分け方は一目瞭然である。新500円玉は2色構造(外周がニッケル黄銅、内側が白銅と銅のクラッド材)になっており、貨幣の縁(ふち)には日本初となる「異形斜めギザ」が刻まれている。さらに硬貨を傾けると「500円」の文字の奥に「JAPAN」や「500YEN」の微細な文字が浮かび上がる潜像技術が導入された。一方の旧硬貨は全体が一様な金色(ニッケル黄銅)であり、側面のギザも均一な形状を保っている。

項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価令和3年 旧デザイン(ニッケル黄銅貨)発行枚数:3億9,779万2,000枚
素材:銅72%、亜鉛20%、ニッケル8%流通品:500円
完全未使用:600円〜800円前後旧デザイン最終年だが発行枚数が約4億枚と膨大。一般流通品の価値上昇は見込めない。令和3年 新デザイン(バイカラー・クラッド貨)発行枚数:1億9,615万8,000枚
3層複合技術+異形斜めギザ採用流通品:500円
完全未使用:600円〜1,000円前後新硬貨の初年度号として話題性は高いが、約2億枚近くが発行されており希少性は希薄。令和3年 ミントセット/プルーフ貨幣造幣局特製ケース入り(銘板付き)
鏡面仕上げ加工のプルーフ等ミントセット:2,500円〜4,500円
プルーフ:7,000円〜14,000円パッケージの完品状態であれば安定した二次流通価値を維持。贈答用・コレクション需要が堅調。令和3年 製造エラー硬貨中心部ズレ、刻印ミス、ヘゲエラー等
造幣局検査をすり抜けた個体数万円〜30万円以上
(ズレ幅や視認性により変動)最先端技術のバイカラー構造による接合不良など、明確なエラーが確認できれば高額査定の対象。

造幣局が公表した公式統計を精査すると、令和3年における旧硬貨の発行枚数は3億9,779万2,000枚、新硬貨の発行枚数は1億9,615万8,000枚に達する。両者を合算すれば約6億枚近い500円玉が同一年度に供給された計算になる。この数字を見れば、なぜ古銭市場の鑑定士が「令和3年だからといって流通品を寝かせても意味がない」と口を揃えるのかが理解できるはずだ。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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