うつ病の顔の表情に出る異変とは?目の濁りや眉間のサインと見分け方
うつ病の顔の表情に出る異変とは?目の濁りや眉間のサインと見分け方について重要なポイントを解説いたします。専門家の見解をチェックしてください。
精神科の臨床現場において、医師が問診時に最も注視するポイントの一つがうつ病による目つきの変化です。健康な状態であれば、他者との会話中には自然なアイタクトや光の反射、瞬きに伴う微細な目の動きが存在します。しかし、うつ病状態に陥ると、焦点が定まらない「うつろな目」になり、瞬きの回数が極端に減少するか、逆に不安から不自然な瞬目過多に陥る傾向があります。
この背景にあるのが、感情平板化の理由として知られる大脳皮質・前頭前野および大脳辺縁系(扁桃体など)の機能不全です。意欲や快情動を司る神経伝達物質(セロトニンやドパミン、ノルアドレナリン)の分泌と受容バランスが崩れることで、外界の刺激に対する情動反応そのものが麻痺します。精神科の国際的診断基準であるDSM-5においても「興味・喜びの著しい減退」や「精神運動制止」が中核症状として規定されており、視線の鈍さや反応の遅延はまさにこの脳内変化の直接的な現れと言えます。