薬屋のひとりごと壬氏のプロポーズは何巻何話?セリフと猫猫の返事
薬屋のひとりごと壬氏のプロポーズは何巻何話?セリフと猫猫の返事についての真相をご紹介します。
『薬屋のひとりごと』におけるラブコメディ的な甘さを完全に凌駕し、息を呑む緊迫感に満ちていたのが、小説7巻第十八話における告白劇の現場です。華やかな宮廷の夜会ではなく、重苦しい空気が漂う壬氏の寝室という密室空間で事件は起きました。
事の発端は、お互いの言葉の行き違いから生じた口論でした。自らの身を省みずに危険へ飛び込む猫猫に対し、壬氏は苛立ちと焦燥を隠せず、売り言葉に買い言葉の応酬へと発展します。感情を高ぶらせた猫猫が放った強気な言葉を受け止めた瞬間、壬氏の中で何かが決壊しました。猫猫の腕を掴み、その瞳を射抜くようにして言い放ったのが次のセリフです。
「おま、いや、猫猫!よく聞いておけ!俺は、お前を妻にする」
このセリフの重みは、発言者の立場を知る者ほど身に染みるはずです。壬氏は単なる貴族の美男子ではありません。その真の正体は現皇帝の弟であり、実質的な皇位継承権の最有力候補である「皇弟」です。皇族の婚姻は個人の恋愛感情など一切挟む余地のない国家の最高機密案件であり、本来であれば名門貴族の息女を政略結婚で迎えるのが鉄則です。花街育ちの薬師に過ぎない猫猫を「妻(正妻)」に据えるという宣言は、国家の秩序に対する叛逆にも等しい狂気の決断でした。