世界一怖い絵の真相とは?呪われた名画の狂気と怪奇現象の正体
世界一怖い絵の真相とは?呪われた名画の狂気と怪奇現象の正体について見逃せない 理由を分かりやすく解説いたします。
日本国内で「怖い絵」のブームを巻き起こした決定打といえば、ドイツ文学者・美術評論家の中野京子氏による『怖い絵』シリーズです。同氏が一貫して提示しているのは、「前知識なしに見ても怖いが、歴史的背景を知るとさらに背筋が凍る」という鑑賞のアプローチです。
その筆頭として挙げられるのが、スペインの巨匠フランシスコ・デ・ゴヤが晩年に自宅「聾者の家」の壁に描いた『我が子を食らうサトゥルヌス』です。暗闇の中で巨大な神サトゥルヌスが、自らの地位を奪われる予言を恐れて生まれたばかりの我が子の頭部を食いちぎり、鮮血を滴らせながら貪り食う姿が生々しく描かれています。
この絵の真の恐ろしさは、ゴヤが誰かに売るためでも、注文を受けたわけでもなく、聴力を失い重病と孤独に苛まれる中で自分自身のためだけに自宅の食堂の壁画として描いたという事実にあります。老醜、権力への執着、死への根源的恐怖が剥き出しの筆致で叩きつけられており、観る者は画家の脳内に直接侵入されたかのような強烈な精神的負荷を受けることになります。