「腫瘍マーカーは意味ない」は本当か?健康診断の数値と判定基準
「腫瘍マーカーは意味ない」は本当か?健康診断の数値と判定基準についての疑問解決ガイドをご紹介します。
「判定結果が『要再検査』だったのに、精密検査を受けたら何ともなかった」あるいは「正常値だったのに数ヶ月後に胃がんが見つかった」といった体験談は絶えない。なぜこのような現象が起きるのか。現役の腫瘍内科医は「腫瘍マーカーは『がんが存在するかどうか』を直接探知する万能センサーではない」と指摘する。
血液検査で測定される代表的な項目であるCEA・CA19-9(腫瘍マーカー指標として広く普及しているタンパク質)などは、がん細胞だけでなく、喫煙や良性の炎症性疾患(胆管炎や慢性肝炎、子宮内膜症など)でも数値が上昇することが分かっている。つまり、数値の上昇=がん発生という単純な構造ではないのだ。現在の医療現場では、単発の数値に過剰反応するのではなく、数ヶ月単位での「経時的変動(トレンド)」を解析する判定基準が重視されている。