国立京都国際会館の非公開エリア潜入!大谷建築の真価と最新の鼓動
国立京都国際会館の非公開エリア潜入!大谷建築の真価と最新の鼓動の重要ポイントをご紹介します。専門的な知識が詰まっています。
設計を手掛けた大谷幸夫の視線は、常に人間と自然、そして歴史の交差点に向けられていた。丹下健三の門下生として広島平和記念資料館の設計にも深く関わった大谷は、日本建築学会の歴史に残る大規模コンペを勝ち抜き、この未踏のメガストラクチャーを現実のものとした。丹下の構築的で力強いモニュメンタリズムを受け継ぎながらも、大谷が試みたのは「和の伝統と現代構造の融合」という極めて困難な挑戦だった。
建物を特徴づける台形と逆台形の立体交差は、日本古来の合掌造りや神社仏閣の架構を着想源としている。柱を斜めに立ち上げることで生まれた内部空間は、外に向かって開放されつつ、内に向かって求心的な静寂を生む。モダニズム建築が世界中で均質化していく時代にあって、大谷はこの京都の地に、風土と結びついた唯一無二のコンクリート彫刻を打ち立てたのだ。