ラフランスの食べ頃を見極める決定打!固い失敗を防ぐ追熟と保存術
ラフランスの食べ頃を見極める決定打!固い失敗を防ぐ追熟と保存術の注目ポイントを丁寧に掘り下げてご紹介します。
日本国内におけるラフランスの生産量は、山形県が全国の約6割から7割を占める圧倒的なシェアを誇ります。この山形県産ラフランスの特徴は、昼夜の寒暖差が大きい盆地気候によって蓄えられた極めて高い糖度(完熟時で14〜16度前後)と、きめ細やかな果肉構造にあります。
しかし、ラフランスは樹の上で自然に完熟することはありません。樹上で熟させようとすると、果肉内部から発酵して崩壊する「内部褐変」を起こしてしまうため、植物ホルモンの働きが停止した未熟な硬い状態で収穫されます。収穫後に約1〜2週間ほど低温(1〜3℃前後)で予冷処理を施すことで、果実に「冬が来た」と錯覚させ、その後の常温下でエチレンガスの自生分泌を促すスイッチを入れます。
ラフランスの旬の時期は10月下旬から12月中旬にかけてです。山形県では毎年、食味と品質の全国基準を保つために統一された「販売開始基準日(解禁日)」を設けており、10月下旬以降に順次市場へ出荷されます。つまり、手元に届いた時点で「予冷」は完了しており、あとは家庭の室温で最後の追熟プロセスを完了させる段階にあるのです。