イタコとは?恐山口寄せの真相や本物に会う方法・料金相場を徹底解説
イタコとは?恐山口寄せの真相や本物に会う方法・料金相場を徹底解説の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
イタコとは、主に青森県、岩手県、秋田県など東北北部で伝承されてきた盲目の女性巫女(口寄せ巫女)を指す呼称です。死者の霊を呼び寄せる「死口(しにくち)」、生きている人の生霊を呼ぶ「生口(いきくち)」、神仏の託宣を伝える「神口(かみくち)」などの儀式を執り行います。
世間一般ではスピリチュアルな霊媒師と同じように捉えられがちですが、民俗宗教の文脈において両者には決定的な違いが存在します。
テレビ番組やネットで話題になる霊媒師の多くは、突発的な霊体験や生まれつきの霊感を主張する「天啓型」です。対してイタコは、師匠のもとに弟子入りして長い年月をかけ、何十種類もの経文や祭文、神言葉を暗記し、水垢離(みずごり)などの過酷な百日修行を乗り越えて「神付(かみづ)け」の儀礼を済ませた「修行・習得型」の職能者にあたります。
イタコの歴史と盲目女性の自立には、極めて合理的な社会的背景がありました。かつて東北の農村地帯では、麻疹などの高熱や感染症で幼くして視力を失った女性が多く存在しました。そうした女性たちが経済的に自立し、地域社会で尊厳を持って生きていくための職業的セーフティネットとして、イタコの制度が確立されたのです。盲学校や福祉制度が整っていなかった時代、イタコは地域社会の冠婚葬祭や悩み相談を支える不可欠なカウンセラーでもありました。