一生に一度のノヴァ爆発!かんむり座T星の仕組みと観測法を徹底解剖
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インターネット上の天体速報やSNSのタイムラインで頻繁に見受けられるのが、「ノヴァ爆発」と「超新星爆発(スーパーノヴァ)」の混同です。語感こそ似通っているものの、天体物理学における現象の規模と結末は全く異なります。
最大の違いは「爆発後に星が生き残るかどうか」です。通常のノヴァ爆発は表面のガス層が吹き飛ぶだけであり、芯となる白色矮星そのものは何事もなかったかのように宇宙空間に残ります。そのため、伴星から再びガスを奪い溜め込むことで、数十年から数十万年の時を経て再び爆発する再帰新星(反復新星)となることが可能です。
対照的に、オリオン座の赤色超巨星として有名なベテルギウスの爆発騒動などで語られる超新星爆発との違いは、星そのものの不可逆的な完全破壊にあります。太陽の8倍以上の大質量星が自重に耐えきれず中心核を重力崩壊させる(II型)、あるいは白色矮星の質量が物理的限界値(チャンドラセカール限界:太陽質量の約1.4倍)を超えて星全体が木っ端微塵に吹き飛ぶ(Ia型)現象がスーパーノヴァです。
放出されるエネルギーの規模においても、超新星爆発は一般的なノヴァ爆発の数万倍から数十万倍に達し、銀河全体に匹敵する光度を放ちます。ベテルギウスが爆発すれば満月級の明るさで数ヶ月間輝き続けると予測されていますが、ノヴァ爆発はそこまでの光度には達せず、夜空の星座の中に「目立つ星が1つ増えた」程度の品格ある変化として現れます。