クルマバッタモドキとトノサマバッタの違いは?背中のX字で見分ける完全版
クルマバッタモドキとトノサマバッタの違いは?背中のX字で見分ける完全版に関する知りたいポイントを初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。
名前に「モドキ」と付けられた生物は、どこか本種より劣っているような印象を持たれがちですが、昆虫分類学における「モドキ」は単に「〜に似ている」という意味に過ぎません。現場で観察を続ける昆虫愛好家やナチュラリストの手記でも、「飛び立つ際の俊敏さと、着地した瞬間に地面の小石と同化する擬態能力の高さはバッタ類随一」と高く評価されています。
フィールドワークでクルマバッタモドキを追うと、その卓越した危険回避能力に驚かされます。人間が数メートル近づいただけで気配を察知し、足の力強い跳躍とともにバタバタと翅を震わせて低空を一直線に飛翔します。そして着地した瞬間、ぴたりと動きを止めて土のくぼみに身を潜めます。背中のX字模様と斑紋が小石の陰影と重なり、真上から見ていても見失ってしまうほどの完璧な隠蔽効果を発揮します。
また、初夏に見られる幼虫の生態も興味深い観察対象です。孵化したばかりの小さな幼虫期からすでに背中にはうっすらとX字の兆候が現れており、脱皮を重ねるごとに翅の芽(翅芽)が伸びていきます。成虫になる直前の終齢幼虫は跳躍力が非常に強く、翅がまだ完成していないにもかかわらず、草むらから裸地へと活発に移動しながらたくましく育ちます。